ラオス、タイドンの綿織物
つばめ工房では、長年の間ラオスの人々と一緒に織物の制作に携わっている、前川佐知さんのプロデュースによる、ラオス・タイドンの人々の織るストールの取り扱いを始めました。
前川さんはラオスの北部、タイドンの人々の住む山村に冬の農閑期の約半年間(この期間に織物が制作されます)住み暮らし、現地の農繁期になると日本に帰る、という生活をもう15年間ほど続けています。
昔ながらの焼畑で種から育てた、完全無農薬の棉を手紡ぎし、その土地で手に入れることできる天然染料だけを使って糸染めをし、手織りされた木綿布です。素材作りから始まる布作りは、わずか5人のタイドンの女性にお願いしています。
本来の生活のリズムを狂わすことのないよう、手の空いた時間に無理のない作業を依頼しているので、生産量はとても少なくなります。昔ながらのタイドンに伝わる染色や織りの技術、道具作りなども壊すことなく踏襲しながら、その布作りの全ての工程に前川さんが絶妙なバランス感覚で関わっています。
素材の素性や技術的なことなど、その織物の持つ背景を把握しながらの物作りを現地で続けています。そんな前川さんによってデザイン・提案され、織られた布はエスニック=民族っぽさ、という枠組みから抜け出たオリジナリティーとチカラのある布となっています。
織りや仕上がりの丁寧さはもちろん、飽きのこないデザインと木綿の心地よい風合いなど、とても使い易いストールとなっています。同じ手織ストール制作の専門店として、つばめ工房がセレクトし安心してお勧めできるストールたちです。
ほんの一部を紹介します。
たて糸にはブラウン、よこ糸には藍を使っています。ともに手紡ぎの木綿糸です。ブラウンと藍色の交織によって生まれる深みのある魅力的な色合いのストールです。
存在感のある布です。使い続け、洗うごとに変化して行く「育つ布」となっています。
その味わいのある変化を長い間楽しんでいただけるはずです。
藍染だけでなく、シンプルでシックな単色のストールのご用意もあります。
このブラウンの色は、ファイという木の皮で染めた後に泥染をした、グレーがかった、赤みのない洗練された色に染め上がっていて、どんな洋服にも合わせやすい色合いとなっています。
サイズは2種類のご用意があります。
巾34cm 長さ(房含まず)176〜190cm
巾52cm 長さ(房含まず)174〜186cm
今期の入荷はおよそ20枚ほど。次回は来年の農閑期開けの3月以降の入荷となります。
是非一度、実際に手に取りご覧になってください!
前川佐知さんは出身地の丹波篠山の丹波新聞で「ラオス式知恵袋」というコラムを執筆しています。
ラオスの生活習慣や山村生活、佐知さんの失敗談など、ラオス生活を垣間見ることのできる楽しいエッセイです。
- 2017.08.24 Thursday
- 織り物
- 09:25
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- by パトリシア高橋
とても惹かれます・・・・
前川佐知さんの丹波新聞「ラオス式知恵袋」も読ませて頂きました。
飾らず素朴な文章で、とっても優しいです。
素敵ですね〜〜♡